2020年07月05日

再び 七夕によせて

堤講師がお亡くなりになって早くも1か月が経とうとしております。

皆さまから、先生への追悼のお言葉、また清遊の会へのご支援のお言葉をいただき、ありがとうございます。

堤先生が闘病のためお休みになられたのが9年前の7月でした。

その後、無事に復帰され、それからも何度かあった闘病生活を持ち前のパワーと精神力で乗り越えられてきました。

その9年前の7月7日に、先生の復帰を願ってブログを書かせていただきました。

闘病中にご自身が書いてくださることになっていましたが、書くまでもなく、講座に復帰されたのです。

その後も京都のさまざまな行事や社寺を訪ね、清遊ブログは36回続きました。

9年間、病と戦いながらも、講師として頑張ってきていただいたことに思いをいたし、稚拙な文章ですが、今一度掲載させていただきます。


先生が安らかに眠ってくださるように。

そして時々は私たちのもとにそっと訪れてくださいますように。



──2011年7月7日──

こんばんは。

堤講師のブログをしばらく待っている間、

思いつくまま折々に日々のできごとや思うことを綴らせていただきたいと思います。

博学な堤講師のようにとても高尚なことは書けませんし、

読んでいるうちにつまらなくて寝てしまった、そんなものになるかもしれませんが、よかったらおつきあいください。


今日は七夕。

このあいだ六月晦日の夏越の祓で茅の輪くぐりをしたばかりなのに早いものです。

七夕と聞くだけで色とりどりの短冊が笹の葉に揺れるさまが浮かんできます。

七夕祭や七夕にちなんでの行事ををされる神社もたくさんありますね。


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写真はいつぞやの貴船神社の七夕飾り。

貴船神社では七月七日は例年、水まつりが行われます。

貴船神社についてはいつか堤講師にじっくりとお話をしてもらいましょう。


七夕で楽しかったのは白峯神宮の小町踊り。

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何年か前になりますが、夕方近くから出かけて、

可愛い女の子たちが美しい衣裳を着せてもらい、

笹飾りの周りを踊るさまがきれいではなやいで見とれてしまいました。


今日はあいにく朝から強い雨。☔

七夕に降る雨を催涙雨(さいるいう)と呼んで、織姫と彦星の流す涙だそうですが、

今日は涙どころではありません。

大泣きです。


夜になって雨がやんでも曇り空で星は見えませんが、なぜか七月七日はもうそれだけで大好きな日です。

旧暦では七夕は秋になりますし、きっと澄んだ秋の星空に星合いの願いをたくすものなのでしょう。

梅雨のなかの七夕ですが、ちょっと気分が晴れるものを。こんな美しい甘いものはいかが。

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お干菓子というよりは半生で、口に入れるとふわっと溶けてやさしいお味。

紫野大徳寺の近くにお店を構える松屋藤兵衛さんの

「珠玉織姫(たまおりひめ)」。


ご存じのかたも多いかもしれませんね。

大徳寺の近くにやすらい祭で知られる今宮神社がありますが、

その境内に西陣の織物産業が繁栄するよう願って建てられた織姫神社が祀られています。

このお菓子は松屋の主人がその織姫神社にちなんでつくられた由。

五色のお味は朱色が梅、黄色が生姜、白は胡麻、青は柚子、茶色は肉桂。

この小さなお菓子にそれぞれの味がギュッと詰まっています。

五色は「五色豆」と同じく陰陽五行の色に通じるのだとか。七夕も五色の短冊ですもんね。

和菓子の世界もまた深いです!

この「珠玉織姫」は苧環(おだまき)をかたどった木箱に入って、

糸巻の形をした豆皿がついていて本当にゆかしいお菓子です。

美しくておいしいものは今後このブログの重要な(?)テーマになりそうです。

CIMG0065.JPG 

いま桔梗が咲いていますが今日はお菓子で。同じく松屋さんの「麩のやき」


今日はもうひとつ話題があったのですが、それはまた今度のお愉しみにさせていただきます。

最後になりましたが、拙いながら今日からこのブログを始めましたのは、七夕によせて、ある願いをこめたいからでした。

たぶん、清遊の会の皆さんと同じ願いごと。

ともに願い、祈っていただけたら嬉しいです。

それではまた。











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2020年06月18日

ごあいさつ

皆さまへ

堤 勇二先生のご逝去にさいしまして、多くの哀悼のメッセージをお寄せいただき、ありがとうございます。

コメント欄に寄せてくださいましたお言葉、事務局へのメールに込めてくださいましたお言葉に、あらためて、皆さまに尊敬され、慕われてこられた先生のお人柄を惜しむ気持ちでいっぱいでございます。

心より御礼申し上げます。

                   京都・清遊の会 中川祐子

                  
                    002_R - コピー.JPG      
                           2012年6月 月読神社近くにて
posted by 清遊 at 13:23| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月06日

お知らせ

謹んでお知らせ申し上げます。

京都・清遊の会の講師として、長年にわたり講義をしていただきました
堤勇二先生が、6月5日ご逝去になりました。

堤先生は、宗教・歴史・文化など多分野にわたるご自身の深い知識を、いつも惜しみなく、精魂を傾けお話くださいました。

清遊の会の皆さま、先生のご講義をお聴きいただきました皆さま

誠にありがとうございました。

先生のご逝去に際し、哀悼の意と精一杯の感謝を捧げ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。         

                            合掌
                         
                        京都・清遊の会

     IMG_4342.jpg
     賀茂川 出雲路橋にてお送りしました。
                   令和2年6月7日
                                                   




posted by 清遊 at 16:19| Comment(7) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月25日

告知

京都・清遊の会のみなさま

平素はお引き立てを賜りありがとうございます。

今後の講座につきまして、

3月より堤勇二講師の病状の変化により、予定が立たない状況となりました。

再開できます折には改めてお知らせいたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願いいたします。

                   京都・清遊の会 事務局
posted by 清遊 at 13:25| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

5月講座の延期につきまして

5月24日(日)に予定しておりました京都・清遊の会の講座は、緊急事態宣言の期間延長にともない、延期とさせていただきます。

みなさまにおかれましてはくれぐれもお気をつけいただき、お過ごしくださいませ。
               
                                              P1300125.JPG
                                                       なんじゃもんじゃの木(ひとつばたご)
posted by 清遊 at 10:20| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月30日

4月講座延期のお知らせ

いつも講座にお越しいただき、ありがとうございます。

さてこのたび、新型コロナウイルス感染の拡大の影響と、堤講師の体調不良により、4月29日(祝水)の講座を延期させていただきます。

再開の折には改めてお知らせ申し上げます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

皆さまにおかれましては、どうかくれぐれもご自愛くださいませ。 
                 
                     京都・清遊の会 事務局


posted by 清遊 at 22:06| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月03日

2020年 講座の予定

近代数寄者物語 Uシリーズ

  第1回  2月24日(月祝)終了しました。
     大勢のご参加ありがとうございました!
     ※3月は休会です。 
  
 第2回 4月29日(水祝)午前9時50分〜11時50分 
                                         職員会館かもがわ 二階
 第3回 5月24日(日)  同
 第4回   6月21日(日)    同
 第5回   7月26日(日)    同

予定は変更になる可能性があります。ご了承ください。

みなさまのお越しをお待ちしております!
     
posted by 清遊 at 14:47| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月18日

告知

新型コロナウイルスの流行と講座実施の可否について

 今般、天皇誕生日における一般参賀の取り消しや、東京マラソンでの一般ランナーの参加中止の決定などに加え、不特定多数の人々が集まるスタジアムや劇場等への出入、及び不要不急の外出を控えるよう呼びかけが行われました。

 京都でも新型肺炎の感染者が確認されておりますが、京都・清遊の会では、こうした状況は充分認識しながらも、京都ではまだ感染経路不明の「市中感染」が発生していないこと、過日の京都マラソンが実施されたこと、並びに現時点であまりに過剰な反応を示す必要はないのではないかと思われること等から、2月24日(月祝)の講座は実施することと致します。

 ただし、ご参加に関しましてはあくまでも各自でご判断いただきますようお願い申し上げます。

                  京都・清遊の会


posted by 清遊 at 16:48| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月09日

京都雑学講座 新シリーズ案内

京都・清遊の会 雑学講座のご案内

2月24日(月祝) 於・職員会館かもがわ 二階
時間 9:50〜12:00

シリーズ 近代数寄者物語U

至高の美術 その魅力と魔力

人が道具を弄すのか、道具が人を狂わすのか、
名物を巡る息詰まる駆け引き、至高の美に憑か
れた人々が己の美意識と見識、感性のすべてを
賭けて織り成す絢爛たる魅力と魔力の物語。


前回に引き続き、
日本の美術と茶の道具を巡る感動の連続講話です。



明治維新を迎え、西洋至上主義となる世相の中で、日本の美や技術は無視され、その価値に気付いた外国人の手で二束三文の値で買い取られ次々に海外へ運ばれました。



ホムペ 平治物語絵巻 ボストン美術館.jpg
平治物語絵巻 部分 ボストン美術館蔵
この迫力と臨場感 これほどの名品が
すでに日本にはないのです。




西洋熱がおさまり、落ち着いて回りを見渡したとき、日本はとんでもない宝を自らの手で失っていたことを知ります。


この人を知ってますか?
長く古都を爆撃から救ったとされていた人です。
この像は平櫛田中が作りました。
京都のとある記念館に置かれています。




その過ちを見抜き、正すため、日本の伝統美術や芸術を再発見し、それを自らの趣味的生活の一部に取り込む人々が現れました。





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梁楷筆 三幅対 中央出山釈迦図 左右雪景山水図
このうちの一幅が明治以来の最高値を記録します。




日本には大和絵画や仏教美術といった、生活とは別次元と思われていた作品を人々の交歓の場に巧みに取り込む文化のシステムがありました。それが茶の湯です。




三渓 一汁三菜3.jpg 
食文化をも取り込んだ総合芸術 それが茶の湯
そこには五百年築かれてきた美の大系があります。




美術品が茶の道具として新たな活躍の場が与えられ始めると、それは本来の価値を取り戻し、かつて悲しいほど廉価だったものが、今度は狂ったように高騰し出します。それに伴い美術道具は庶民の手を離れ、富裕な人々の間を彷徨い始めます。



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何の変哲もなく見える香合
これが実は値段破壊の倍率レコード保持者
一体何倍に跳ね上がったかわかりますか?




日本の美に魅せられ、それを手にすることを可能とする財力と、使いこなすことのできる美意識を持つ新たな財界人、それが近代数寄者と呼ばれる人々。





三渓 寝覚物語絵巻.jpg 寝覚物語絵巻
秋元 紫式部日記絵巻 第一段 藤田美術館蔵.jpg 紫式部日記絵詞
ともに鎌倉時代に描かれた屈指の名絵巻
実はたった一つの失言が取り返しのつかない悲劇を招きます。
果たしてその一言とは?




本シリーズは彼らの生き様と感性を通して茶の美、日本の美の底知れぬ魅力と魔力に酔いしれます。





三渓 三渓園 月華殿.jpg
三渓 三渓園 蓮池 旧燈明寺三重塔.png
かつてここで目も鮮やかな、
そして誰しもの涙を誘う茶事が開かれました。
その愛情と愛惜の表現に鳥肌が立つような感動を覚えます。


藤田 砧青磁香炉 銘香雪 藤田美術館蔵.jpg 
この香炉は明治を代表する二大コレクターの間で揺れた名品。
道具は何も言いません。
ですが、その背後に時代と人の本音が見えるのです。

井戸 柴田井戸 根津美術館蔵.jpg 
著名な戦国武将が所持し、
明治になってそれを上回る豪傑が所持します。
道具は使ってこそ光を放ちます。
その顛末に思わず唸るいい話があるのです。




是非、お誘い合わせの上ご参加下さい。



posted by 清遊 at 13:15| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月21日

2月の予定

1月19日の講座には大勢のご参加をいただき、
ありがとうございました!

次回講座は
2月24日(月・休)9時50分より、
職員会館かもがわにて行う予定です。
テーマは決まり次第お知らせいたします!

posted by 清遊 at 14:58| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする