2020年08月01日

夏空に  

暑中お見舞い申し上げます。


ようやくの梅雨明けです。

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大蓮寺(左京区東山二条西入下ル)では蓮が美しく咲いています。

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ここは2017年の秋に堤講師が現地案内をされました。

慶長5年(1600)開基の浄土宗寺院。

本尊は通称「あんさん(安産)阿弥陀如来」。後光明天皇(1633〜1654)の内親王が無事出生されたことで安産の祈願所として信仰を集めたといいます。



八坂神社とも縁が深く、明治の廃仏毀釈で、祇園感神院の境内にあった観慶寺が廃絶した後、観慶寺にあった仏像がすべて移されているそうです。

そのうちの「薬師如来像」は、疫病退散を願って、現在本堂に安置されています。
堂外よりの遥拝にはなりますが、お参りできます。

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  重文 観慶寺薬師堂本尊 薬師如来像

そして明治・大正の時代、京の町を駆け巡った不思議な「走り坊さん」。

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その強靭な足腰にあやかるため、足腰健常の祈願に訪れる人も多いそうです。


堤講師は、当時「いまは町歩きが楽しい」とおっしゃって、仁王門通り界隈の寺院を巡ることになりました。

なかでも大蓮寺はお好きなお寺だったのでしょう。

当日はあいにく雨の天候でしたが、途中で雨宿りをするのもまた楽しく、みなさんと和気あいあいとお話されていました。

      檀王法林寺に集合

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宝永の大火(1708年)で類焼した寺院群が移転したと伝わる。
お寺の比率は京都一とも。

新洞学区の寺院群は観光寺院ではないだけに堤先生の解説は貴重でした。

あの日がまだ昨日のことのようです。

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posted by 清遊 at 00:11| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月17日

祇園祭によせて

今年の祇園祭は、神輿渡御も山鉾巡行もありませんが、祭の原点、疫病退散を願う気持ちは皆同じです。

八坂神社にお詣りしました。

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以前は毎年恒例のように、猛暑のなか、山鉾町を堤先生のご案内で巡りました。

午前と午後の二回、それぞれ40余名様をお連れして回っていました。

山鉾といいますとそんな思い出が一番に浮かびます。


ことし南観音山(新町通錦小路上ル)では、ご神体の楊柳観音像と脇侍の善財童子を、会所にて24日(金)まで公開されています。(拝観は午後1時〜6時)


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      (観音座像 南観音山サイトより)


楊柳観音は病難救済を本願とする観音様だそうで、ことしのような年こそ疫病退散を願って参拝いただけるようにと公開されたそうです。

実際に観音像の前で拝しますと、なんという慈悲のお顔かと一瞬胸が詰まりました。

悲しみ、苦しみ、辛さ…もろもろの気持ちを汲み取って包み込んでくださるようなお顔。心安らかになれる、救われるとはこういうことかもしれません。


南北朝から室町時代頃に創られた観音様で、「頭胸部」は天明の大火の際に町衆が持ち出し、焼失を免れたと伝わります。


会所では、綴錦の「龍王渡海」見送や、修復を終えた大屋根に四神の天水引を掛けて展示されています。

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大屋根は圧巻の迫力! 四神を刺繍された水引を間近で見るのも初めてです。素晴らしいです。



山鉾町を歩きますと、思いがけず、町会所にご神体人形を飾っておられるところがありました。


月鉾の於莵麿(おとまろ)

函谷鉾の嘉多丸(かたまる)


通りからご神体の姿を見せていただけるのはうれしいですね。


また、京都文化博物館では「祇園祭」の展観が7月26日(日)まで開催されています。

懸装品や、欄縁などの飾金具、鉾頭など、巡行時にはその全貌を見られないものも展示されています。


いつもの祇園祭ではないけれど、今までになかった取組みがされていたりすること。

心からの願いが込められていると感じる町の風景です。
















posted by 清遊 at 16:48| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月05日

再び 七夕によせて

堤講師がお亡くなりになって早くも1か月が経とうとしております。

皆さまから、先生への追悼のお言葉、また清遊の会へのご支援のお言葉をいただき、ありがとうございます。

堤先生が闘病のためお休みになられたのが9年前の7月でした。

その後、無事に復帰され、それからも何度かあった闘病生活を持ち前のパワーと精神力で乗り越えられてきました。

その9年前の7月7日に、先生の復帰を願ってブログを書かせていただきました。

闘病中にご自身が書いてくださることになっていましたが、書くまでもなく、講座に復帰されたのです。

その後も京都のさまざまな行事や社寺を訪ね、清遊ブログは36回続きました。

9年間、病と戦いながらも、講師として頑張ってきていただいたことに思いをいたし、稚拙な文章ですが、今一度掲載させていただきます。


先生が安らかに眠ってくださるように。

そして時々は私たちのもとにそっと訪れてくださいますように。



──2011年7月7日──

こんばんは。

堤講師のブログをしばらく待っている間、

思いつくまま折々に日々のできごとや思うことを綴らせていただきたいと思います。

博学な堤講師のようにとても高尚なことは書けませんし、

読んでいるうちにつまらなくて寝てしまった、そんなものになるかもしれませんが、よかったらおつきあいください。


今日は七夕。

このあいだ六月晦日の夏越の祓で茅の輪くぐりをしたばかりなのに早いものです。

七夕と聞くだけで色とりどりの短冊が笹の葉に揺れるさまが浮かんできます。

七夕祭や七夕にちなんでの行事ををされる神社もたくさんありますね。


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写真はいつぞやの貴船神社の七夕飾り。

貴船神社では七月七日は例年、水まつりが行われます。

貴船神社についてはいつか堤講師にじっくりとお話をしてもらいましょう。


七夕で楽しかったのは白峯神宮の小町踊り。

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何年か前になりますが、夕方近くから出かけて、

可愛い女の子たちが美しい衣裳を着せてもらい、

笹飾りの周りを踊るさまがきれいではなやいで見とれてしまいました。


今日はあいにく朝から強い雨。☔

七夕に降る雨を催涙雨(さいるいう)と呼んで、織姫と彦星の流す涙だそうですが、

今日は涙どころではありません。

大泣きです。


夜になって雨がやんでも曇り空で星は見えませんが、なぜか七月七日はもうそれだけで大好きな日です。

旧暦では七夕は秋になりますし、きっと澄んだ秋の星空に星合いの願いをたくすものなのでしょう。

梅雨のなかの七夕ですが、ちょっと気分が晴れるものを。こんな美しい甘いものはいかが。

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お干菓子というよりは半生で、口に入れるとふわっと溶けてやさしいお味。

紫野大徳寺の近くにお店を構える松屋藤兵衛さんの

「珠玉織姫(たまおりひめ)」。


ご存じのかたも多いかもしれませんね。

大徳寺の近くにやすらい祭で知られる今宮神社がありますが、

その境内に西陣の織物産業が繁栄するよう願って建てられた織姫神社が祀られています。

このお菓子は松屋の主人がその織姫神社にちなんでつくられた由。

五色のお味は朱色が梅、黄色が生姜、白は胡麻、青は柚子、茶色は肉桂。

この小さなお菓子にそれぞれの味がギュッと詰まっています。

五色は「五色豆」と同じく陰陽五行の色に通じるのだとか。七夕も五色の短冊ですもんね。

和菓子の世界もまた深いです!

この「珠玉織姫」は苧環(おだまき)をかたどった木箱に入って、

糸巻の形をした豆皿がついていて本当にゆかしいお菓子です。

美しくておいしいものは今後このブログの重要な(?)テーマになりそうです。

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いま桔梗が咲いていますが今日はお菓子で。同じく松屋さんの「麩のやき」


今日はもうひとつ話題があったのですが、それはまた今度のお愉しみにさせていただきます。

最後になりましたが、拙いながら今日からこのブログを始めましたのは、七夕によせて、ある願いをこめたいからでした。

たぶん、清遊の会の皆さんと同じ願いごと。

ともに願い、祈っていただけたら嬉しいです。

それではまた。











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2020年06月18日

ごあいさつ

皆さまへ

堤 勇二先生のご逝去にさいしまして、多くの哀悼のメッセージをお寄せいただき、ありがとうございます。

コメント欄に寄せてくださいましたお言葉、事務局へのメールに込めてくださいましたお言葉に、あらためて、皆さまに尊敬され、慕われてこられた先生のお人柄を惜しむ気持ちでいっぱいでございます。

心より御礼申し上げます。

                   京都・清遊の会 中川祐子

                  
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                           2012年6月 月読神社近くにて
posted by 清遊 at 13:23| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月06日

お知らせ

謹んでお知らせ申し上げます。

京都・清遊の会の講師として、長年にわたり講義をしていただきました
堤勇二先生が、6月5日ご逝去になりました。

堤先生は、宗教・歴史・文化など多分野にわたるご自身の深い知識を、いつも惜しみなく、精魂を傾けお話くださいました。

清遊の会の皆さま、先生のご講義をお聴きいただきました皆さま

誠にありがとうございました。

先生のご逝去に際し、哀悼の意と精一杯の感謝を捧げ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。         

                            合掌
                         
                        京都・清遊の会

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     賀茂川 出雲路橋にてお送りしました。
                   令和2年6月7日
                                                   




posted by 清遊 at 16:19| Comment(7) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月25日

告知

京都・清遊の会のみなさま

平素はお引き立てを賜りありがとうございます。

今後の講座につきまして、

3月より堤勇二講師の病状の変化により、予定が立たない状況となりました。

再開できます折には改めてお知らせいたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願いいたします。

                   京都・清遊の会 事務局
posted by 清遊 at 13:25| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

5月講座の延期につきまして

5月24日(日)に予定しておりました京都・清遊の会の講座は、緊急事態宣言の期間延長にともない、延期とさせていただきます。

みなさまにおかれましてはくれぐれもお気をつけいただき、お過ごしくださいませ。
               
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                                                       なんじゃもんじゃの木(ひとつばたご)
posted by 清遊 at 10:20| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月30日

4月講座延期のお知らせ

いつも講座にお越しいただき、ありがとうございます。

さてこのたび、新型コロナウイルス感染の拡大の影響と、堤講師の体調不良により、4月29日(祝水)の講座を延期させていただきます。

再開の折には改めてお知らせ申し上げます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

皆さまにおかれましては、どうかくれぐれもご自愛くださいませ。 
                 
                     京都・清遊の会 事務局


posted by 清遊 at 22:06| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月03日

2020年 講座の予定

近代数寄者物語 Uシリーズ

  第1回  2月24日(月祝)終了しました。
     大勢のご参加ありがとうございました!
     ※3月は休会です。 
  
 第2回 4月29日(水祝)午前9時50分〜11時50分 
                                         職員会館かもがわ 二階
 第3回 5月24日(日)  同
 第4回   6月21日(日)    同
 第5回   7月26日(日)    同

予定は変更になる可能性があります。ご了承ください。

みなさまのお越しをお待ちしております!
     
posted by 清遊 at 14:47| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月18日

告知

新型コロナウイルスの流行と講座実施の可否について

 今般、天皇誕生日における一般参賀の取り消しや、東京マラソンでの一般ランナーの参加中止の決定などに加え、不特定多数の人々が集まるスタジアムや劇場等への出入、及び不要不急の外出を控えるよう呼びかけが行われました。

 京都でも新型肺炎の感染者が確認されておりますが、京都・清遊の会では、こうした状況は充分認識しながらも、京都ではまだ感染経路不明の「市中感染」が発生していないこと、過日の京都マラソンが実施されたこと、並びに現時点であまりに過剰な反応を示す必要はないのではないかと思われること等から、2月24日(月祝)の講座は実施することと致します。

 ただし、ご参加に関しましてはあくまでも各自でご判断いただきますようお願い申し上げます。

                  京都・清遊の会


posted by 清遊 at 16:48| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする